ドリスヴァンノッテンの秋冬2008-09awについて、
今日より時間の限り、アップしていきたいと思う。
さっそく、ショーの印象からざっと述べたいところだが、
そうは言っても、初めてドリスを知る人のために、
まずは簡単にプロフィールをご説明するとしよう。
ドリスをよく知っている人は、おさらいの意味で前半は軽く読んでね。
ドリスヴァンノッテンとは、ベルギー・アントワープ出身のパリコレ常連デザイナー。
ファッション、といえば、なんと言ってもパリコレが一番だけど、ここで安定して毎年評価を受けてるデザイナー。
about Belgian Designer
出身のベルギーという国、そしてアントワープという国は、わたしの個人的な印象では、世界遺産のある首都ブリュッセルからも近く、なおかつ海に面した港町で、ヨーロッパの貿易の要所。
日本で言うと「横浜」のような街かなと思う。古くから、ダイヤモンドや羊毛の貿易拠点だったそうで、いまではEUの本拠地があるそうな。
また、ドイツ、フランス、イギリス、ロシアという列強国に囲まれているので、なんども歴史的に戦地として踏み荒らされてきた歴史があって、
そのため、多言語、多民族国家で、フラマン語という現地の言葉の他に、フランス語と英語とドイツ語が通じる。
右見ても左見ても列強なので、周りの列強と競うことなく、うまく溶け込んでケンカしないでやっていく、、、という、そういう要領の良さも国民性なんだそうだ。
そういったところは、本場のファッション(パリ、ミラノ、ロンドン)の中で、どっぷりパリっぽくもなく、どっぷりミラノっぽくもなく、
やはり「ベルギーらしい」という、エトランジェ的なうまいポジションをとるデザイナーが多い。
例えばドリスをはじめ、多くのデザイナーは、コレクションを発表するのはパリだけど、デザイン事務所はいまだにベルギーにある、というケースも多いと聞く。
これは、パリにあえて住まないことで、パリから距離を保った客観的なデザインをすることができる、という狙いもある。
あるいは、たとえば「パリっぽい」デザインを作らせたらパリ出身のデザイナーにはかなわないし、
ミラノっぽいデザインをしようとしても、イタリア出身のデザイナーには工場の生産背景がかなわなかったりする。
この、ベルギー、アントワープという街から、多くのデザイナーを輩出しているわけだが、
理由はの一つには「リンダ・ロッパ」さんを求心力とした学校「アントワープ王立美術アカデミー」がある。
この学校は世界でも珍しい独特のカリキュラムがあり、多くのデザイナーがここのアカデミー出身である。
例えば、ドリスヴァンノッテン、ダークビッケンバーグ、ダークショーンベルガー、マルタンマルジェラらのアントワープシックスをはじめ、
ステファンシュナイダー、ヴェロニクブランキーノ、そして最近ではクリスヴァンアッシュらもアカデミー出身だ。
ドリスヴァンノッテンは、かれらアントワープ派と呼ばれるデザイナーの中で、最初にメジャー(パリコレ、ロンドンコレ、ミラノコレ、NYコレ)デビューした一人。
アントワープ派の中では最古参でベテランで、プレタポルテの世界では中堅からベテランの間くらいの位置づけだ。
ま、ここまでは皆さんもけっこうご存知だろうと思う。
ココから先は、詳しくはコチラをどうぞ。
「ドリスヴァンノッテンについて日本一詳しくなる」
最近のドリスの評価について
ではでは、
最近の人気はというと、実はここ数シーズンで世界的評価が急上昇している。
ドリスというと、
「アヴァンギャルドだけど、メジャーじゃない」
という評価が今までだった。
一昔前ならアルマーニやドルガバほどドメジャーでもないし、
かといってポールスミスやラルフローレンほどの安定ブランドでもないし、
まして、ディオールやジルサンダーやプラダのような目がブランドでもない。
そんなドリスが、昨シーズンから、だんだん評価が上がってきている。
まずそれを証明するのが、このリスト
これは、毎年、業界人が選ぶ人気投票なのだけど、
このメンズのプレタポルテの世界では、世界でついにトップ10に入った。
(2008ss現在)
ちなみに、ドリスは、ガリアーノと同じ7位。
ガリアーノ様と同じってのはすごい。
ちなみに、ドリスは前回20位以下でランク外からの一挙ジャンプアップ。
他にランク外からのランクインは、クリスヴァンアッシュとディースクとジョンガリアーノとマークジェイコブスとマックイーン、ジルサンダー。
ちょいランクダウンがマルジェラ、ゴルチェ、ラフで、ランクから消えてしまったのは、(わたしの記憶では)コムデギャルソン、バーバリーブローサム、デラクア、アルマーニ。
ドリスが08年度のCDFAのインターナショナル賞受賞

あと、最近知ったのだけど、
NYのファッション協会(CFDA)が選ぶファッション賞で、アメリカ人以外のデザイナーに捧げる賞である、08年度の「インターナショナル賞」をドリスヴァンノッテンが受賞したそうな。
CDFAファッション賞のパーティの様子はコチラ。
(写真:素敵なおっさんぶりのドリスヴァンノッテン本人(右))
このパーティでは、いろんなデザイナーが参加してるので、とくに招待されている男性デザイナーがどんな格好をして参加しているのかチェックしてみると面白い。
リンク先では、写真が80枚くらいあるので、チェックしてみて。
ちなみに、わたしがチェックしたところ、ラルフやマークらは
「ダークジャケット(ストライプが多い)」+「ノーネクタイ」+「チーフまたはスカーフ(あるいはその両方)」+「綿パン」ってカッコが多いですな。
綿パンは、明るい色目のものが多かったので、すげー大人の着こなしだなーと思いました。
ドレスのカジュアルダウンのお手本のような着こなしです。
トムフォードだけは、ばっちりブラックフォーマル+おヒゲも整えてびしっとしてましたが(笑)。
ドリスの、アメリカでの人気や評判は、メンズのというよりレディスの方だと思うのだけど、
とくに今季秋冬のドリスのレディスは色柄のコーディネートスキルがキレまくっているので、しかるべき評価でしょうね。
あれを素敵に着こなすことができるアメリカ人セレブはいるんでしょうか。
間違っても、○ィクトリア○ッカムさんじゃないような気がします。
とゆわけで、
ドリスのご紹介&近況報告でした。
ドリスについて、もっとレアな情報知ってる人がいたら、タレ込みもよろしくお願いします。
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タグ:ドリスヴァンノッテン
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10年前のドリスのシャツを今期のジャケットに合わせても様になるような。
ランキングについては、ポール・スミスが3位に就けているのがちょっとした驚きです。
そうですね、アントワープ勢は、やはり教わり方のせいかもしれないけど、安定していて自分たちのできる範囲で確実なビジネスをしている感じがしますね。
10年前のドリスと今季のドリスを合わせてもOKというのも、まさにそうですよね。実際に私も、昔の服を売らない方なので、けっこうそんな感じでミックスして着てますが、ドリスの場合はけっこう大丈夫です。
3位のポールスミスと4位のディースクについては、ちょっと意外な感じもします。
ポールはパリでも百貨店か直営店にしか入ってないので、日本の商品とは商品構成がまるで違いますが、立場的には似たようなポジションです。セレクトで、、、という感じではないですね。でも、サー(爵位)もお持ちの人なので、デザイナー本人はもっと国民的な人気なのかも知れません。
個人的には、コムデがランク外なのが意外でした。もうそういう時代ではないのか、あるいは他の日本ブランド(UCとかnnとか)と人気が分散してるのかもしれない。その点ヨージはその辺の東京ブランドと混じってないポジションなのかな。伊勢丹の売り場でも、上の階に上がって良くなりましたしね。