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2008年12月06日

キミノリモリシタ

キミノリモリシタの通販はこちらからどうぞ)



[kiminori morishita 2009 spring-summer Paris Collection ]
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[キミノリモリシタのパリコレ開始直前]

びっちりと、一流のプレス、バイヤーがシートに並んで座る様は、キミノリのパリでの人気ぶりがうかがえる。海外でもきちんと評価され、実力が通用している。日本を代表するデザイナーの一人だ。


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2009春夏
は、どこのブランドも立ち上げが早そうで。

12月中に国内2ブランド(kolor,yoshio kubo)は立ち上げできそう。



でも今日は、


ぴかぴか(新しい)キミノリモリシタぴかぴか(新しい)について。



本場パリコレのバイヤーやジャーナリストにも人気のKiminori Morishita。
これからますます人気が出そうなデザイナーの一人ですが、
業界新聞やネットにもう出てしまったので、ここにも書きます。



キミノリモリシタが、なんと2月末で所属するテットオムを退社

元の会社からのコレクション参加は09春夏でいったん区切って、

独立するということになりました。



引退、とは違います。独立手(チョキ)です。


このへんちょっとわかりにくいので、補足します。

まず、”キミノリモリシタ”というパリコレにも参加するブランドがある。
このデザイナーが、ブランド名でもあるキミノリモリシタさん。
同ブランドを運営していたのが、テットオムという会社で、
キミノリさんは、同社のもつ3ブランド全ての生産に携わっていた。
彼が退社→独立となった。
ブランド名については、最近「ドレスキャンプ」のデザイナーさんとブランド名についても問題になったけど、ブランド"名"は本来は会社の所有物。だけど同ブランド名は、独立後もキミノリ自身が手がけるブランド名として、引き継がれることになる。テットオム社GJ。
ショーについては、パリコレはものすごい資金が必要なので、独立してブランドを立ち上げたとしても、ショーはできないかもしれない。

ここまでOK?






ちょうど繊研新聞にも、キミノリのことをよく知る記者が記事にしてくれたそうなんですけど、

私も、10月末か11月頭かな、去就が決まってすぐくらいに営業さんから連絡をいただいて、この件を知って、「えええ???」とすげーびっくりしました。

TIURFでも取扱が決まってやっとこれから2シーズン目。

これから伸ばしていこうという矢先だったし、ぼくも独立したばかりで、独立して起業することの大変さはわかってるつもりなので、「キミノリさん、これからどーするんだろう??」と、他人事ながら心配にもなりました。



この事実をジム・ロジャーズ式ひらめきに考えて、

「この件については、ちゃんと知っておかないとだめだな」と直感し、

営業さんにも電話でかなりつっこんで質問し、今後のキミノリがどうなっていくのかを知ろうとしました。



ぼくの知った感じでは、



・コレクションはこれからも発表し続ける。(よかった)

・独立してから何シーズンか間を置くよりも、切らずにコレクションを続ける意向であること。(よかった)

・つまり、09-10秋冬は、やるつもりである。(!)

・ショーをするのは資金的にも難しいので、やるなら展示会形式だろう(その方が良いと思う)



という感じでした。



ランウェイを使ったショーはムリだとしても、

展示会形式で、やるのは、すごく良いと思う。



キミノリの服って、ハンガーに吊してあるとそのままではよくわかんなくて、

人に着せた方がだんぜんかっこいい、だから、

展示会で、モデル二人くらい、日本人と外人を用意して、着せてスタイリングで魅せる、

その方が絶対わかりやすいと思うんですよね。

もともと、ショーデビュー前はそんな感じだったですしね。





で、ここからが本題なんだけど、





日、その渦中のキミノリモリシタの営業さんが来店して下さって、

いろいろお話をして下さいました。



この営業さんは、以前の番頭日記の記事

( http://buyernote.seesaa.net/article/72589418.html )

で登場した、以前はパリのショールームの営業さんだった人で、

いまはキミノリの営業されてます。
この方とは、何かとうちと縁がある人で、

彼は、知的に率直に物をいう、いいにくいことも言ってくれる人なんで、わりとぼくはコーいう人は好きなんですね。



で、いろいろ聞いたので、思いつくまま書くと、、、



営業さん

「ぼくも自身もデザイナーキミノリとは、あまり顔を合わせてないんで、
その後については、あまり詳しくは聞いてないんですけど、
キミノリさんが、2月末で退社だって事が業界新聞にも載ってしまった。
次はWWDにも載るそうで。

もうこの件(キミノリ退社)については、外に情報が走ってしまっているんで、

もうなるようにしかならないなと」



私、

「ぼくも、他の専門店さんやファッション関係のブログでこのことを書いてるのを読みました。

顧客の人でも、もう知ってる人がいるかもしれない。」



「え?ブログにもですか?どういう風に書かれてました?好意的でしたか?」



「うーんと、ウェブではちゃんと好意的でしたけど。

《コレクションを一時中断》っていう書かれ方だったので、あれだけ読むと、《引退》っていう風にもとれなくないから、ちょっともったいないかな。実際には、コレクションは続けて行くわけなので、

ショーはしないだろうけど 《独立してコレクションを続ける》

っていう書き方をはっきりした方が、続く感じがします。

ところで、所属会社のテットオムやHALBへの影響はどうですか?」



「影響はあまりない。むしろ良くなるんじゃないか。

というのも、元々テットとHALBはデザインチームが手がけてたから、キミノリが直接全部をデザインしているというわけではない。だけど、生産のパターンナーの部署の人間は、3ブランド全部のブランドのパターンをこなしてたから、スケジュール的にきつかった。キミノリがパリでショーをやるときにはキミノリのパターンをつくって、そのあ
と日本で2ブランドをやって、、、という感じで、年間スケジュールはけっこうきつかったと思う。で、キミノリはあーいう性格だから、かなり厳密にパターンにに対して口出しする。ふつうは、デザイナーが書いたデザイン画を、パターンナーがデザインの意図をくみ取ってパターンナーレベルで修正をかけたりするのだけど、キミノリはそーいうのを許さない。生産の人間にとっては、キミノリがいない方が、のびのびできるんじゃないか」



「かなり口出しする方なんですか?」



キミノリの描くデザイン画って、プラモデルの設計図みたいなんですよ。


ものすごく仕様が細かくて、パターンについてもいちいち細かく描いてある(笑)で、パターンナーはその通りにしないとダメ」



「なるほど」



「そーいううるさい人間のキミノリモリシタとそのブランドがラインナップから抜けることで、社内にいる人間的には、逆に、残りの2ブランドにかけられる時間が増えるから。
デザイナー本人も、自分が抜けることで、(テットの会社も独立した自分も)どっちも良くならないとだめだ、という考えなんですね。」



「独立や、次のコレクションの進捗具合はどうなんでしょうか?」



「いまは忙しいみたいです。税理士呼んで、、、、ってところみたいです」



「(あー、おれもそーいう時期あったなー)なるほど、その段階ですか。

(コレクション、間に合うのかな)

独立したあとの、工場とか生地屋は変わるんですか?」



「それは変わらないと思います。」



(それはよかった。ということは、縫製や生地のクオリティーは変わらないなと確認した上で、あとはパターンか。)


私、

「で、パターンナーはどうするんですか?外部へ委託ですか?」


営業、

「いえ、もともとキミノリはパターンナー出身なんですよ。」



「え?そうなんですか。」

(ということは、テットオムの会社がいまのように大きくなる前は、パターンはみんなキミノリさんがやってたのかな)



営業

「ぼくも、キミノリが(自分で)パターン引いた方がいいって言ってるんですよ」





ここで、ちょっと軽く説明しておくが、



服を作る要素は、どれもみな重要だけど、コレクションブランドであえて最も重要なものを上げるといえば、その要素は、



《縫製工場》《生地屋》《パタンナー》《デザイン力》



この4つだ。



そして、この4つを融合させて、

全てをわかった上で、これを1つの服に仕上げることを、《モデリング》という。



外国のメゾンでは、モデリング専門のモデリストという職業があるが、

日本の場合はふつういない。

パターンナーさえ自社にいない場合も多く、パターンを外注するデザイナーブランドも多い。



縫製工場と、生地屋は、日本は世界に誇る最も優秀な縫製工場と生地屋がある。

だから、キミノリの場合、いままでの生地屋と縫製工場が使えるメリットは非常に高い。



で、縫製工場と生地屋が優秀なのは、どのブランドにも等しく平等なわけで、
実際に差がつく点、つまり「イケてる服にする」ためには、シルエットやバランスを決める《パターン》が重要で、実はここが一番服の価値を左右したりする。

この、かなめとなるパターンもデザイナー自分自身ができるとなると、

デザイン、パターン、生地(キミノリは生地も自分で作れる)がすべてデザイナー一人でできる。となると、モデリングも含めて5つの要素のうち4つまで自分でできるとうことになる。

服をデザインをする上で、これほどパーフェクトな環境はない。




話は戻る。





「パターンもキミノリさんはできるんですか?それではぜひ自分でした方がいい。」


「デザイナーもなんとなく言ってるんですが、少数精鋭で、多くても10人くらいのスタッフでやりたいのかな、と」





「10人ならぜんぜんできますよ。

キミノリさんと仲の良いシェアースピリットだって、スタッフ4人くらいしかいないし、

あのクリスヴァンアッシュだって、いまはもうちょっと多いけど、数シーズン前までは、パリコレの人気ブランドなのに、デザイナー含めて4人くらいしかスタッフいませんでしたからね。経理と、アシスタントと、営業と、デザイナーで。」



「クリスもですか? へえ。そうなんですよ、シェアーさんもそうだし、アタッチメントさんもそうだし。キミノリの仲の良いまわりはみんな少数精鋭でやってる人ばかりなんで、自分にもできるはずだとは思ってるでしょうね」



それから話は飛んで、

営業さんがパリにいたときの話などをいろいろ聞いた。



その中で、ひとつとっても気になったのが、キミノリモリシタにとっての「テーラード」の位置づけだった。



キミノリのテーラードジャケットは値段は高い。

だからうちも発注を見合わせたんだけど、それ知ってれば、ぜったい発注したのに、というちょっとしたエピソードがあった。



長くなるんで、その話は端折るけどね。





あと、少数精鋭で、っていうところでも、

もともと取引先もそれほど増やすつもりがないのなら、
マスターマインドみたいに、日本では展示会市内でパリだけでオーダー受付する形式の展示会でいいんじゃないかとか、そんな可能性も探ってるみたいです。




というわけで、



いずれにせよ、

たぶんショーとしては、来来季はやらないと思うけど、

TIURFとしては、いつどこで展示会をやるにしても、駆けつけますよ、

というふうには思っている。



どんなコレクションの規模になろうとも、

ぜひ、来来季2009-10秋冬は展示会をやってほしいなぁ。



以前聞いた話なんですが、

普通、企業からの独立を考える人というのは、その後の生活や仕事の保証も無しに辞める人はいない。たいていは、何年も前から準備していたり、根回しをしたり、会社を辞めた後の準備をしてから辞める、という人が普通だと思うけど、

デザイナーのキミノリさんて方は、どうやらそういう生き方ではないらしくて、
筋を通し、まず全部辞めるという結論を出してから、それから動き出す人なんだそうですね。
不器用だけど、堅気な人なんだろう。

だから今この時期は、
辞めて、いまからまさに新しいことを創り出そうとしている最中で、すごく忙しいんだろうなと思う。

今までいた組織から出て自分でやるということは、
どんな理由にせよ、ハンパな覚悟じゃできないことだけど、

こういう、こだわりのある人が創る服は、売れる売れないは関係なくTIURFで取り扱っていきたいですね。もう、そこはビジネスじゃないっつーか。伝えることが使命というか。ファンか?(笑)



ではでは。








2009春夏のキミノリモリシタは、1月中旬〜2月頭頃入荷予定です。




posted by 番頭日記タカアキ at 20:18| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サーカス&キミノリ・モリシタ | 08SIRCUS & kiminorimorishita | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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